顎関節症のサイン

口が開かなくなる

開口障害

顎関節症の3大症状のうち最も困るのは、お口が開かなくなってしまう開口障害といわれるものです。

開口障害は顎関節の中にある軟骨(円板)が変形したり位置がずれてしまうことで、お口をあけるときに下顎から出た骨の突起(関節頭)の動きを妨害することが原因です。

クリックあるいはクリッキングも軟骨(円板)の位置がズレることで起りますが、クリックの場合は、お口をあけるときにクリック音がした時点でいったんは円板が正しい位置に戻っていて、お口を閉じるときに再度クリック音がでたときに円板の位置がまたずれてしまいます。

しかし、開口障害の場合は、お口を開けようとしても円板の位置が正しい位置に戻らないために関節頭が円板に引っかかったままになってしまい、大きく開かなくなってしまうのです。

多くは、開口量(お口の開く量)が2横指(手の指2本を縦にした長さ)以下になってしまう場合が多いです。そしてそれ以上お口を開けようとすると、顎関節に痛みが出てしまい、それ以上お口をあけることができないのです。

この症状は、若い女性に多いのが特徴ですが、初めはクリック音だったのが突然開口障害となることが多いです。
開口障害がおこると、食事の際にものがお口の中へ運びづらいといったことなど日常生活に制限が出てきてしまいます。

この症状が起って1週間以内ならば多くは比較的簡単に治すことができますが、2週間を過ぎるとズレた円板が癒着をこしてしまい、治療が困難になってしまいます。
やはり、原因は不正な咬み合せによる下顎の位置のズレであることが多いです。

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